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偏差値や進学や部活の実績も大切だけれど、高校へどうやって通うのかも重要な判断材料

6月下旬。部活も終わり、いよいよ進路について真剣に考え始める生徒も多い頃だろう。
最近の中学生たちはどんなところに注目して高校を選ぶのだろうか。
理想を言えば、3年間通うことになる学校なのだから志望校はシッカリと考えて決めてもらいたい。
自分で調べて、検討して、決定し、合格に向けて頑張る。そんな過程を経て進学してこそ納得のできる高校生活を送れるというものだと思う。

だが、交通手段が沢山ある都会であれば通学可能エリアも広く、選択肢も多いのだろうが、諏訪エリアのような田舎だとなかなか選択肢は広がらない。
そのせいもあって「今の成績だとこの学校が良いよ」と学校の先生に勧められるまま受験したり、とにかく少しでも偏差値の高い学校へ行こうなんて考える生徒が多い。
このような志望校の決め方を否定はしない。将来を考えて学校を選んだところで選択肢が少なく、結果的にどんなに検討をしても似たような学校に進学することになるのだから。

だが、そうは言っても、入学後に後悔しにために、最低でもここだけはちゃんと考慮して志望校決定してほしいというポイントもある。
そんなわけで、今回は志望校を決める際に気をつけてもらいことについて。

入学後に後悔しないためにコレだけは検討して

高校に入学後に後悔するポイントはいくつかある。校風が合わないとか、授業のペースとか、人間関係とか、部活とか。
特に人間関係などは、シッカリと高校のことを調べたところで実際に入学してみないと分からないことで運の部分もあり、仕方のないこともある。
だが、「運」の要素が全くないにもかかわらず、「こんなはずでは…」と思うことがあるとすれば、後悔してもしきれない。
せめて、そんな後悔をしないですむように、「最低限、ここだけは考慮して欲しい」というポイントがあり、毎年、生徒たちにも伝えている。それは何か。

それは「高校へはどうやって通うのか?」ということです。

徒歩で通いますか?
自転車? バス? 電車?
学校までの距離は何キロ? 通学時間は?
雨や雪の日はどうする?

大体の生徒が地元の諏訪エリア内の高校に進学するため、何処に進学しようと通学に問題はないと考えがちです。
しかし、もちろん通うこと自体は出来ますが、学校によっては通うためにかなり朝早く自宅を出なければいけないとか、体力的にツライとか、想像以上に通学に負担がかかる場合が多々あります。
徒歩圏にある小学校や中学校に通うのとはわけが違うので、進学先の学校への通学方法は検討してもらいたいのです。

坂道(通称:大根坂)がツラいから諏訪二葉ではなく、頑張って諏訪清陵を受験します

これは過去にホントにあった話。
T君は3年生に進級した頃は諏訪二葉あたりが丁度よさそうな成績でした。
学校の先生からも「頑張れば諏訪二葉くらいなら合格できるぞ」と言われており、当初は本人もそのつもりでいたようです。

しかし、ちょうどその年の今ごろです。彼は志望校を二葉から清陵に変更することになりました。
あおば塾では、進学後に後悔しないですむように、高校の雰囲気を感じ取ってもらうため、中三生には進学する可能性のある高校の文化祭を見に行くように勧めています。(詳しくはコチラの記事をお読みください。)
加えて、文化祭を見に行く際に、「進学した場合にどのように通学するか想定して、その通学方法を使って見に行こう。」と伝えています。
そして、そのアドバイスにしたがったT君は友人らと自転車で二葉祭へ向かったのです。
少し遠いなと思いはしたものの、大きな問題なく道を進んでいきました。
しかし、これなら大丈夫かなと目的地の二葉高校まであと少しというところで、ラスボス「大根坂(通称)」登場。
二葉生から大根坂と呼ばれる急こう配の坂道は自転車から降りて押して登り降りするという決まりがあるということは中学生の間でも知られていたようで、自転車を押して坂道を上ったそうなのですが、これが非常にツラかったそうです。
それもそのはず、当時のT君はいわゆるポッチャリ型の生徒。
大根坂で彼はこう思ったそうです。「コレは命にかかわる…」
そんなわけでT君は志望校変更を決意しました。

その後T君はそれまで以上に真剣に勉強に取り組み、見事、諏訪清陵に合格したのでした。
彼は高校でも頑張り、今では関東の国立大学の学生です。
ちなみに、大根坂がシンドイから二葉を諦めて岡谷南にするという選択もあったようですが、こちらも試しに自転車で学校まで行ってみたところ、ちょうど風の強い日だったようで、いくらペダルをこいでも前に進めなかったらしく、同じように「コレは僕には無理だ」と感じ、諏訪清陵受検を決意したとのことです。

志望校を決めるときには、通学にかかる経済的・体力的負担を必ず考慮しよう

志望校を決める際、いろいろなことを考慮検討していくわけですが、通学にかかる負担を考慮しなかったり、小さく見積もってしまう場合が多いように思います。
毎年、くどいくらい生徒らには話しているのですが、それでも進学後に「シンドイ…」という声を聞きます。
「大丈夫、自転車で通えるから!」と自信満々に言っていたのに、いざ高校生になってみると朝早くに起きられず、毎朝のようにお母さんが車で送迎なんてケースもよく耳にします。

ちょっと早起きするくらいなら余裕。
このくらいの距離ならチャリンコでも余裕。
そんな風に簡単に考えがちです。
でも、「通学」は毎日のことです。
1日であれば些細な負担かもしれませんが、3年間毎日となれば話は別です。

いいですか。
3年間、楽しい高校生活を送るためにも「毎日の負担」となる「通学」については真剣に考えてください。
必ず、進学後の通学を想定して、試しに高校へ行ってみてください。
文化祭を見に行くついでに通学の予行演習でも良いですし、夏休みを利用して実際の通学時間に予行演習をしてみるのも良いでしょう。
通学の負担を考慮するには、実際に高校まで行ってみるのが一番です。

進学後に後悔しないように、志望校選定の際には是非、通学方法を検討ポイントに加えてください。

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