英語が苦手な中1は今すぐドラえもんの学習シリーズ「ひみつ道具で学ぶ英語のルール」を買え
今日は私が英語を苦手としている生徒におすすめしている参考書の紹介です。
その参考書は記事タイトルの通り、ドラえもんの学習シリーズ「ひみつ道具で学ぶ英語のルール」です。
英文の語順や仕組みがマンガをとおして分かりやすく、丁寧に解説されています。
何故急にテキストのおススメ記事なんかを書くのかと言えば、6月末に中学の前期中間テストがあるからです。
中1にとっては初めてのテストです。この初めてのテストで勉強に困らないように、特におススメしたいと思います。
中学1年生の最初の英語のテストがボーナスステージなんて過去のこと
私が中学生だったころ、中1の初めての英語のテストは100点の生徒がわんさかいるようなテストでした(私自身はだいぶやらかしましたが…)。
アルファベットが大文字、小文字ともに書けるかとか、簡単な単語を書けるかとか、自己紹介や挨拶を英語で言えるかとか、何処で使うか分からない This is a pen. とか。
難しい問題というとせいぜい What を使う疑問文あたりが学校によっては使われるくらいでしょうか。
たぶん親御さんの記憶でもそんなテストだったのではないでしょうか。
ハッキリ言って簡単でしたよね。完全にボーナスステージでした。
しかし、それも数年前までのこと。
2021年実施の学習指導要領改定によって中学英語は大きく変わり、中1の初めてのテストも様変わりしました。
現場で生徒に教えている感覚から言うと、現代の中学生を気の毒に思ってしまうほどの負担増です。
しかし、この変化を知らずに親世代が「学生時代に学んだ英語」の感覚のままでいて、子どもと大きなギャップが生じてしまう場合が多いように思います。
数学や理科、社会などは割としっかりと勉強の様子を見ている親御さんでも、英語に関しては「まぁ、初めてのテストの英語は簡単だったから大丈夫だろう」と油断していていることが多く、お子さんの理解度と授業の進度のズレに気がつかずにテストを迎えてしまうことが多いのです。
生徒は生徒で親御さんの思い出話で初めての英語のテストの話などを聞いていたりすると、「なんだ、そんなに簡単なのか」となめてかかりがちです。
結果、「こんなはずでは…」ということになってしまうわけです。
ハッキリ言って、最近の中1の初めてのテストは簡単ではないです。
クラスによっては平均点が50点台なんてこともあります。
中1のテストだけではありません。中学英語がかつてとは比較にならないほど難化しているのです。
中1生は小学英語の修得していることが前提となっているが、そんな勉強した記憶がないという生徒が多い
小学校の英語授業では、中学や高校のように英語を細かいところまで学習するわけではなく、コミュニケーションのなかで使える基本的な表現を中心に学習します。
これを前提に、中学校の英語授業では、さまざまな表現を「英文法」として学んでいくわけです。
そして、中1の最初のテストのころまでは、小学校で学んだ基本的な表現を文法を交えて再学習していきます。
アルファベットの書き方や小学校でも習った基礎的な英単語の学習から始まるので油断しがちですが、その小学校で習った英単語数はなんと600~700!
さらに小学校で習った英語表現を文法的に再度学び直すわけですが、なんと最初の単元から助動詞 can(~ができる)を使った肯定文や否定文、疑問文などが登場します。
助動詞Canは以前であれば1年生の後半で習う内容です。
これについて、多くの生徒が「小学校でそんなに勉強した記憶はない」と言います。
これ、本人が勉強しなかっただけとも言えません。過渡期なので、小学校も不慣れなこともあり、十分な学習機会を提供できなかった可能性は十分に考えられます。
ともあれ、こういう状況で中学の初めてのテストを迎えるわけです。
中学からの新しい英語を修得するためには、小学校で習ったとされている内容を定着させることが必要ですが、それが不十分な生徒が多いです。
そのためか、最近は英語が全く分からない、どうしていいのか分からないという2年生、3年生も増えたように思います。
英文の語順や仕組みなど、基礎の基礎を学ぶのに最適な英語学習の入門書
さて、いよいよ本題。
上記の通り、中学の英語がこの数年で急に難しくなってしまったために、勉強をしていく上で大前提となる基礎の基礎ができていない生徒が増えています。
英語嫌いになる前に、早期にこの遅れを挽回していこうという人におすすめなのが最初に案内したドラえもんの学習シリーズ「ひみつ道具で学ぶ英語のルール」です。
このテキストのおすすめポイントは以下の通りです。
1.小学校の英語教科書に対応しているので復習に最適
表紙にも大きく「小学校教科書に対応」とあります。
このテキスト1冊で中学英語を勉強していく上で前提となる英語の基礎の基礎を学べるのです。
具体的に小学校ではどのようなことを学ぶのかと言えば、英語は主語が必要だということ、英語はことばの順序が大切だということ、そして英語の文の作り方。
英文の作り方は、否定文とYes/Noで答えられる疑問文、Whatを使った質問、Can(~出来る)を使った文、命令文です。
小学校の教科書レベルと聞くと大したことはないと思う人もいるかもしれませんが、これは数年前までなら中学1年生の2学期くらいまでの内容です。それなりに勉強しなければ理解するのは難しいでしょう。
このテキストではこういった内容が、英語を始めて学ぶ人や、学び直そうという人にでもわかるように、丁寧な説明されています。
2.マンガとイラストが多いから勉強へ向かう心理的ハードルが低い
この参考書はもともと小学生向けに作られているので、勉強が苦にならないような工夫が多いように思います。
一番の特徴はマンガ、イラストが多いことではないでしょうか。
子供にとって勉強なんてつらいだけですが、これがマンガやイラストでの説明、それも見慣れたドラえもんとなれば話は別です。
子供の勉強に使うテキストを選ぶとき、分かりやすさも大事ですが、それ以上に勉強に向かう心理的ハードルを下げてあげられるかが大事だと思っています。
どんなに良い教材でも使ってもらえなければ意味がありません。
気楽に読み進められるこのテキストは勉強嫌いの子どもにもおすすめです。
3.ドラえもんやのび太と楽しく英語のルールを勉強出来る
英語では「ことばのならび順」がとても大切です。日本語では「のび太が ピアノを ひいた」でも「ピアノを のび太が ひいた」でも意味が通じますが、英語ではそうはいきません。
英語では「語句の順序が変わると、意味も変る」という大切なルールがあります。このルールを破れば、意味が正しく伝わりません。
分かってしまえば、どうということのないルールですが、英語が苦手な子はここが理解できないのです。
これは自分が英語の苦手な生徒だったので間違いありません。このあたりのルールを理解できるか否かが英語が出来るようになるかの最初の分かれ道だと思います。
このテキストではこの重要なルールをドラえもんの「ひみつ道具」を用いながら、ドラえもんやのび太と一緒に楽しく学んでいけます。
4.フリガナがあるから英語に慣れていなくても勉強しやすい
最近では英語の読み仮名を振ってくれているテキストは少数派になりつつあります。
大人は見落としがちですが、子どもにとってはこれは結構重要なことです。
英語を習い始めた生徒や英語が苦手な生徒にとって読み方の判らない英単語がズラリとならぶテキストはひどく読みづらいものです。
読み方が分かるというだけでも、勉強に向かう心理的なハードルは下がります。
英語を本格的に嫌いになる前に
「中学1年生の最初のテストの前に」と書きはしましたが、多分、この記事を多くの人に目にしていただけるタイミングは初めのテストが終わった後ではないかと思います。
返却されたテストを見て「え⁉一体どういうこと‼」と慌てて情報収集、そしてこの記事に行き当たるというパターンが多いだろうと思います。
出来ればテスト前にこのテキストを使ってもらいたかったですが、今からでも遅くはありません。
中一に限らず、「どうしていいか分からない」というレベルで英語が苦手な生徒はまずはこのテキストを試してみてもらいたいです。
私は中学の頃、英語がどうしようもなく苦手で、アルファベットを見ると背中が痒くなるくらい英語が嫌いでした。
そんな私ですが、英語の基礎の基礎が分かってしまえば、あとは何とかなりました。
英語と日本語ではどのようにルールが違うのか理解できるとグッと英語学習が楽になったことを覚えています。
英語学習が以前より難しくなったのは間違いありませんが、そうはいってもただの言語です。
アメリカでは5歳児でもペラペラ話せているのですから、変に構えずに気軽に勉強をしてみてください。
このテキストは、英語の一番大事な基礎の基礎を気楽に学べる名著だと思います。
それはそうと、英語が苦手で近くにお住まいであれば、是非あおば塾へお越しください。